【S9最終93位】だびでパwithうさぎちゃん

ノギネン(@noginen_)と申します。
S9において初めて最終2桁の順位を取ることができたので使用した構築についての記事を書きたいと思います。最終2桁取ったぐらいで記事を書くなと思う方もいるかもしれませんが、目標の一つだったのでお許しを。

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•構築経緯

日本一決定戦でだびでさん(@dabide_Ggst)が使用されていた構築の

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の4体を真似させていただくことに。

liberty-note.com

前のシーズンにちゃんなーさん(@CHAN_naaa_CHAN)のレンタル構築を使用させていただいた時に似たような

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の並びの非常に使いやすいと感じたからです。

 

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の並びですがよりトリルに向いているギガイアスf:id:lunarn_poke:20200911224823j:imageを採用することにしました。ギガイアスはINC AprilやS4で使用した経験があり、その強さを実感しています。

残りの2体については上から殴れてダイジェットも使えるエースバーンf:id:lunarn_poke:20200917111246j:imageと横に並べた時に負けん気で威嚇を牽制できるのではと考えてキリキザンf:id:lunarn_poke:20200917111256j:imageを採用することにし、一旦並びが出来上がりました。

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しばらく使用していましたが、キリキザン自体が威嚇枠(f:id:lunarn_poke:20200911225241j:imagef:id:lunarn_poke:20200911225238j:image)に強くないこともあり、目的であった威嚇の牽制はあまりできない上それ以外のポケモンに対しても刺さりが良くないことに気づきました。

この枠を悩んでいたところ、yukiyaさん(@PmYukiya)に連撃の型ウーラオスf:id:lunarn_poke:20200911225333j:imageを勧められました。指+トリルでは防げない封印持ちのポケモンの対策になるとのことでした。トリル封印を持っているポケモンとしてメジャーなのはイエッサン♂ですが、襷持ちであったとしても水流連打によって倒すことができます。横に並んでいるのはエースバーンなど高圧的なポケモンが多いですがウーラオスに襷を持たせていれば集中されない限り倒されることはありませんし、仮にウーラオスが倒されたとしても横のサマヨールでトリルをすることができます。

このことについては基本選出にてより詳しく述べたいと思います。

使用感もよかったためキリキザンをウーラオスに変更してこの6体の並びが完成しました。

f:id:lunarn_poke:20200911231403j:imagef:id:lunarn_poke:20200911231359j:imagef:id:lunarn_poke:20200911231347j:imagef:id:lunarn_poke:20200911231351j:imagef:id:lunarn_poke:20200911231356j:imagef:id:lunarn_poke:20200911231353j:image

 

 

・個別解説

f:id:lunarn_poke:20200911224829j:imageトゲキッス@ピントレンズ  きょううん

マジカルシャイン/エアスラッシュ/このゆびとまれ/まもる】

175(116)-*-117(12)-156(124)-136(4)-145(252)

この指とまれでサポートもでき、かつ自身も殴れる最強ポケモンサマヨールと並べることが多いですが、この指とまれトリックルーム以外にも様々な選択肢がある点に大きな強みを感じました。指+トリルを考えてダイマキッスを舐めた選出をされた場合は初手からダイマックス+サマヨールの手助けで奇襲することもよくありました。

 

f:id:lunarn_poke:20200911225333j:imageウーラオス@きあいのタスキ

【すいりゅうれんだ/インファイト/ちょうはつ/みきり】

176(4)-182(252)-120-*-80-163(252)

まず選出画面でどちらの型か判別されないのが強い。基本的にはイエッサン♂が相手の構築に入っている時やバンギラスドリュウズの並びに対して選出することが多いです。水流連打でトリルをする上で厄介なイエッサン♂を処理できます。挑発の枠は最初は冷凍パンチでしたが、サマヨールの上からキノコの胞子をしてくるモロバレルや、トリルをされたくない場面で有効な挑発に変更しました。S9においてウーラオスの技構成トップ10に挑発は入っていないこともあって警戒されることなく相手を妨害できますし、冷凍パンチやアクアジェットがほしい場面も特になかったので個人的にはこの技構成が最適だと考えています。

f:id:lunarn_poke:20200911224820j:imageコータス@とつげきチョッキ

【ふんか/ねっぷう/だいちのちから/ボディプレス】

177(252)-*-160-150(252)-91(4)-22

実際に試してみて使用感がいいと感じたので持ち物や技構成はそのままにしてあります。基本的にはトリルをした後に出して噴火や熱風で削っていくことが多いですが、場合によってはダイマックスをすることがあります。

 

f:id:lunarn_poke:20200911224823j:imageギガイアス@じゃくてんほけん

いわなだれ/ばかぢから/じだんだ/まもる】

192(252)-205(252)-150-*-101(4)-28

この構築のエースアタッカー。弱点保険を発動させるにあたってサマヨールとの同速を避けるために実数値が最遅サマヨール+1になるようにS個体値を調整してあります。この構築ではダイアースの元になる地団駄を採用しています。ラプラスアシレーヌなど特殊技で殴ってくる水ポケモンの火力を抑えることができますが、鋼技を採用した場合はダイスチルでグラススライダーの火力を抑えることができるのでその辺りは好みだと思います。

 

f:id:lunarn_poke:20200911224826j:imageサマヨール@しんかのきせき

ナイトヘッド/じならし/てだすけ/トリックルーム

147(252)-90-183(132)-*-166(124)-27

トリル展開役のポケモンナイトヘッドトリックルームギガイアスの弱点保険を発動させるための地ならしは確定で、残りの1枠は手助けを選択しました。初めはサイドチェンジにしていましたが、サイチェンを読んでくるかどうかで悩むのが嫌だったので汎用性のより高い手助けに変更しました。手助けに変更したことによって初手にトゲキッスと並べた時に取れる選択肢が増えました。

 

f:id:lunarn_poke:20200911224957j:imageエースバーン@いのちのたま

アイアンヘッド/とびひざげり/とびはねる/ふいうち】

155-168(252)-95-*-96(4)-188(252)

白いハーブを持たせることも考えましたが、基本的に後発で選出することが多いため命の珠を持たせることにしました。技はトゲキッスを意識してアイアンヘッドポリゴン2ガオガエンへの打点として飛び膝蹴り、ダイジェットのソースになる飛び跳ねる、ドラパルトへの打点、そして非ダイマックス時に先制技として使える不意打ちとなっています。ダイマックスせずに戦う場面も多くあり火炎ボールの採用も検討しましたが、この技構成に落ち着きました。

 

 

基本選出

基本選出①

先発f:id:lunarn_poke:20200916225920j:imagef:id:lunarn_poke:20200916225916j:image

後発f:id:lunarn_poke:20200916225913j:imagef:id:lunarn_poke:20200916225910j:image

ギガイアスが通っていそうな時の選出です。基本的にはキッスが退場しそうなターン、またはこの指とまれをしながらトリルをしてトリルアタッカーであるギガイアスコータスで殴っていきます。ギガイアスダイマックスさせることが多いです。

 

基本選出②

先発f:id:lunarn_poke:20200916225920j:imagef:id:lunarn_poke:20200916225916j:image

後発f:id:lunarn_poke:20200916225913j:imagef:id:lunarn_poke:20200916225930j:image

トリルを確実にできなかったり返されてしまう恐れがある、またはトリルターンを凌がれてしまいそうな構築に対してはこの選出をします。この先発だと後発がf:id:lunarn_poke:20200917101656j:imagef:id:lunarn_poke:20200917101653j:imageだと断定されて頑張ってトリルを妨害してきますが、トリル妨害に集中している相手にはエースバーンで上から殴ります。トリルに成功した場合は守るなどでターンを調節しつつギガイアスで削りを入れていき、トリルが終わったらエースバーンで削った相手を倒していきます。どちらをダイマックスさせるかは状況に応じて変わります。

 

対晴れパf:id:lunarn_poke:20200916233030j:imagef:id:lunarn_poke:20200916233036j:imagef:id:lunarn_poke:20200916233027j:image

先発f:id:lunarn_poke:20200916225920j:imagef:id:lunarn_poke:20200916225916j:image

後発f:id:lunarn_poke:20200916225913j:imagef:id:lunarn_poke:20200916225910j:image

リザコーで入ってきた場合は指+トリルで確実にトリルをして裏のギガイアスを通していきます。相手の先発がバナコーの場合はギガイアスで天候をコントロールしつつダイマキッスで殴っていくことが多いです。

 

対砂パf:id:lunarn_poke:20200916233947j:imagef:id:lunarn_poke:20200916233949j:image

先発f:id:lunarn_poke:20200916234020j:imagef:id:lunarn_poke:20200916234023j:image
後発f:id:lunarn_poke:20200916234017j:imagef:id:lunarn_poke:20200916233027j:image

連撃ウーラオスで圧力をかけつつトリルをして裏のギガイアスコータスを通していきます。お見通しでバンギラスの持ち物が襷だと判明した場合は、挑発を持っていることがあるためバンギラスを優先的に処理します。

 

対ドラパルト+テラキオンf:id:lunarn_poke:20200916233247j:imagef:id:lunarn_poke:20200916233250j:image

先発f:id:lunarn_poke:20200916225920j:imagef:id:lunarn_poke:20200916225916j:image

後発f:id:lunarn_poke:20200916225913j:imagef:id:lunarn_poke:20200916225930j:image

叩いてくることが滅多にないのでこの指とまれではなくマジカルシャインで削りを入れて裏のエースの通りをよくします。岩雪崩で怯んでトリルができなかったり、叩かれてテラキオンダイマックスしてきた場合はエースバーンをダイマックスさせて対抗します。

 

対ドラパルト+セキタンザンf:id:lunarn_poke:20200916233247j:imagef:id:lunarn_poke:20200916233528j:image

先発f:id:lunarn_poke:20200916232117j:imagef:id:lunarn_poke:20200916225916j:image

後発f:id:lunarn_poke:20200916225913j:imagef:id:lunarn_poke:20200916225910j:image

対バンドリと同様に連撃ウーラオスでセキタンザンに圧力をかけつつトリルをし、裏のギガイアスコータスを通していきます。構築にナットレイトリトドンが入っていればセキタンザン方向への水流連打を迂闊に選択しないようにします。

 

対エースバーン+イエッサン♂f:id:lunarn_poke:20200916233706j:imagef:id:lunarn_poke:20200916233700j:image

先発f:id:lunarn_poke:20200916232117j:imagef:id:lunarn_poke:20200916225916j:image

後発f:id:lunarn_poke:20200916225913j:imagef:id:lunarn_poke:20200916225930j:image

最初のターンは水流連打をイエッサン方向に選択、サマヨールはトリルをします。エースバーンがダイマックスしてきた場合、相手の行動は複数のパターンがありますがこの行動をすることによって悪くてもウーラオスとイエッサンがお互いに倒れる盤面まで持ち込むことができます。

①ダイジェット+ワイドフォース

どちらに集中しているにせよサマヨールが攻撃を耐えるのでトリルをすることができる。イエッサンの持ち物が眼鏡だった場合、サマヨールに集中されていればトリルが出来ないがウーラオスでイエッサンを倒すことができる。この選択をされているかつイエッサンが眼鏡持ちのケースが一番しんどい。

②ダイアーク+ワイドフォース

サマヨールはダイアークを耐え、ウーラオスでイエッサンを上から処理してトリルをすることができる。イエッサンがスカーフだった場合、サマヨールは倒れるがウーラオスでイエッサンを倒すことができる。

③ダイジェット+封印

ダイジェットを襷で耐えながらウーラオスでイエッサンを処理してトリルをすることができる。

 

 

・さいごに

第1回てるチャレ準優勝、PJNO最終予選のLCQで最終レート1439を達成するなどの実績を持つイアルさん(@iaru_poke)には「お前が使ってる構築は欠陥構築だ」と散々罵られてきましたが、なんとか最終2桁順位で終わることができてよかったです。

構築の原案になっただびでさんとちゃんなーさん、アドバイスをくれたyukiyaさんありがとうございます。

そしてここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございました。

【2020 INC Apr.最終1810】バタカビドラパ

ノギネン(@noginen_)と申します。

今回は2020 International Challenge Aprilで使用した構築についての記事となります。メインは33勝12敗で最終レートは1810、サブは22勝7敗で最終レートは1707でした。

niconicoテレワーク大会で最終20位、S4で最終192位の時に使用していた構築でもあります。

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・構築経緯

3月にシリーズ3ルールが適用されてから、構築が思い浮かばずにレンタルパーティなどでランクバトルをこなしていた中対戦した、サポート性能が優れているイエッサンと非常に火力の高い腹太鼓カビゴンを組み合わせた構築に魅力を感じ、注目しました。

とりあえず組んでみた並びがこちら。

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この構築を試しているうちに課題が見つかりました。

この指とまれという技は、単体技やダイマックス技に対しては非常に有効ですが、バンドリ構築やリザードンニンフィアなど全体技を主とするポケモンや、特性が筋金入りであるジュラルドンに押し切られることが多くありました。また、高い素早さから眠り粉を撃ってくるフシギバナにも耐性がありませんでした。

それらを考慮して組んだ構築がこちら。

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上記のようなポケモンへの対策として特性が砂かきのドリュウズ+砂起こしの枠を採用しようと考えました。バンドリに対しては先手を取ることができれば多少有利になりますし、リザードンには、天候を変えながら上からダイロックを撃つことができます。そしてニンフィア、ジュラルドンにはそれぞれ鋼技、地面技で対抗することができ、フシギバナの上も取れるため、これらを対処するポケモンとして適していると考えました。

砂起こしの枠としてバンギラスギガイアスの候補がありましたが、ギガイアスを採用することにしました。

トリックルームを扱う構築では、中速のバンギラスを使うのは難しいと思ったのに対し、ギガイアスは最初の構築に入っていたドサイドン+サマヨール(弱点保険をサマヨールの地ならしで発動させる)の組み合わせと同じような動きが可能であり、トリルアタッカーに適していると考えたのが理由です。(個人的には使用率が低いこともポイントが高い)

しばらくはこの構築が定着しましたが、カビゴンのサポート役であるイエッサンに疑問を持ちました。カビゴンのサポート以外の役割がなく、お荷物状態になってしまうことがよくあったためイエッサン以外のサポート役を探すことにしました。

この指とまれやあくびが使えるトゲキッスも試しましたが、最もしっくりきたポケモンバタフリーでした。

イエッサンは相手に対して何もできずにお荷物になってしまう、トゲキッスにはあくびという相手に干渉できる技はあるものの、癒やしの波動のような技はなく、少しサポート性能に欠ける。

バタフリーこの指とまれとほぼ同じ効果を持つ怒りの粉が使える、花粉団子という味方(特にカビゴン)への回復手段がある、眠り粉で相手に干渉できて腐らない、と三拍子揃っているポケモンでした。

試してみた感じも非常によかったため、サポート役はイエッサンからバタフリーに交代することとなりました。

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またしばらくこの構築でランクバトルをこなしていましたが、選出機会が少なかったドリュウズの枠を変えようと思いました。ドリュウズが対策になっていると思われたジュラルドンやフシギバナに対して強みを見せることがあまりありませんでした。そもそもリザードンがヨロギの実を持っている場合を考慮して、キョダイゴクエンを耐えるように突撃チョッキを持たせており、努力値も耐久に大きく割いていたために火力が低く、ダイスチルを積んだジュラルドンや、フシギバナダイマックスをした場合に押し切られてしまうことがよくありました。

そこで、ドリュウズの枠をドラパルトに変更し、現在の並びに至りました。f:id:lunarn_poke:20200413231328j:image

ドラパルトではドリュウズの役割であったリザードンニンフィア、ジュラルドンの対策ができていないように思われますが、ドラパルトのダイジェットにより、バタフリーの眠り粉で誤魔化しが効く範囲が格段に広くなりました。(最速130族まで抜けるようになる)

これにより、ドラパルトが有利でないポケモンを上から眠らせ続け、ドラパルトとドラパルトが不利でないポケモンの1対1の関係に持ち込むことができるようになったのです。

眠り粉が効かないフシギバナに対してもダイジェットで倒すことができますし、仮に晴れ状態でもギガイアスを後投げすればドラパルトが上を取って攻撃でき、砂ダメージで襷を潰すこともできるため眠り粉の被害を少なく抑えることができます。

この構築でランクマッチやniconicoテレワーク大会でいい結果を残すことができたのでINCでも使用することにしました。

 

 

・個別解説

カビゴン@フィラのみ  くいしんぼう

【からげんき/アイアンヘッド/DDラリアット/はらだいこ】

(H180,A76,B252)わんぱく

HBD:B+D=H

この構築のエースアタッカー二枚看板のうちの一体。基本は先発で出します。相手の構築にドラパルトが入っていたり、ガチトリルなどドラパルトが適任では無い構築に対して出すことが多いです。ノーマル技の枠はのしかかりも候補にありましたが、相手がカビゴンの火力を抑えようと鬼火を撃ってくる可能性があるので空元気にしました。また、INC当日まで炎技とDDラリアットどちらを採用するか非常に迷いましたが、ゴーストタイプのポケモンに対して打点が欲しかったのと、特に相手の構築にドラパルトがいた場合ミラーになりたくなかったのでDDラリアットにしました。(ダイマックスした耐久振りドラパルトやサマヨールはA+6ダイスチルを耐えることがある。)

 

ドラパルト@いのちのたま  クリアボディ

【ドラゴンアロー/ゴーストダイブ/そらをとぶ/りゅうのまい

(AS252)いじっぱり

この構築のエースアタッカー二枚看板のうちのもう一体。基本は先発で、特にリザードン構築、アイアント構築などカビゴンを選出しない場合に出します。相手の構築にフシギバナがいた場合は必ず選出します。これらはダイジェットで倒せるorバタフリーが上から眠り粉を撃てるようになるので有利に展開することができます。相手の構築にドラパルトがいた場合選出しないですし、この環境にドラパルトより素早さが高いポケモンがほぼいないので性格は攻撃に補正をかけました。

 

バタフリー@きあいのタスキ  ふくがん

【かふんだんご/いかりのこな/ねむりごな/まもる】

(CS252)おくびょう

この構築のMVP。こういった類のポケモンは自然と相手からのヘイトを買うので怒りの粉をしなくても横のカビゴンやドラパルトがフリーになることが非常に多くありました。マホイップやアマージョなどの催眠対策のポケモンを選出させたり、選出誘導にも優れていました。

 

サマヨール@しんかのきせき  おみとおし

ナイトヘッド/じならし/いたみわけ/トリックルーム

(HB252)のんき最遅

トリル展開役として非常に優れたポケモン。基本的にバタフリーが倒れた後に出します。耐久が非常に高く、ナイトヘッドという安定したダメージソース、痛み分けという回復手段もあり、詰め役としても機能することもありました。

 

アシレーヌ@のどスプレー  うるおいボイス

ハイパーボイス/ムーンフォース/エナジーボール/まもる】

(HC252)ひかえめ

基本後発で出します。エナジーボールを覚えさせるせることによって、水技を警戒して後投げしてきたトリトドンや他の水タイプミラーに対して強く出ることが可能になります。ダイマックスをしてしまうとハイパーボイスがノーマル技になってしまいますが、基本はカビゴンやドラパルトがダイマックスするので問題はありませんでした。

 

ギガイアス@じゃくてんほけん  すなおこし

いわなだれ/じだんだ/ばかぢから/まもる】

(HA252)ゆうかん最遅+1

この構築の裏エースアタッカーで、基本は後発で出します。最遅にするとサマヨールと同速になってしまうので、トリル下で地ならし→ギガイアスが攻撃するという流れを考えて個体値は最遅+1としました。ドサイドンを使っていた時はトリル下でコータスナットレイが非常に厄介でしたが、ギガイアスは地ならしが入っていればトリル下でこれらより先に動くことができますし、後投げしても天候を砂嵐にできるためコータスからの打点はなく、ナットレイに対してはパワーウィップを受けて返しのA+2馬鹿力で倒すことができます。

トリルアタッカーとしての運用以外にも、天候を書き換える役としても重宝しました。

 

 

・選出

  • 基本選出

先発:バタフリー+カビゴンorドラパルト

後発:サマヨール+ギガイアスorアシレーヌ

基本はバタフリーが倒れたらサマヨールを出します。カビゴンを選出していたならそのままトリル、ドラパルトを選出していたならドラパルトが倒されそうなターンにトリルをします。そして、ギガイアスアシレーヌで残りの相手のポケモンを倒します。

先発のアタッカーは基本的にリザードンアイアントを見たらドラパルト、ドラパルトを見たらカビゴンを選出します。

裏は基本ギガイアスで、ドサイドンを見たらアシレーヌを選出。

以下は例外の選出です。

 

  • 対バンドリ①

先発:バタフリー+カビゴン

後発:サマヨール+ギガイアス

  • 対バンドリ②

先発:バタフリー+サマヨール

後発:ギガイアス+アシレーヌ

相手がバンドリ入りの構築ならほぼ100%バンドリから出されます。

①については基本選出と同じ。

②についてはサマヨールがトリルを展開、バタフリーは相手を眠らせながら相手のいわなだれ+砂ダメージで退場→サマヨールが地ならしをしながらギガイアスダイマックスします。ギガイアスが倒し損ねたポケモンアシレーヌで倒します。

①にしても②にしても怯めば負けです。運ゲーです。

 

先発:バタフリー+カビゴン

後発:アシレーヌ+ギガイアス

相手にトリルされないようにトリル役のポケモンバタフリーで眠らせます。特にサマヨールには黒い霧をされる可能性もあるので要注意。トリルさえされなければアシレーヌドサイドンに上を取られる心配もないですし、晴れ状態ならギガイアスで天候を書き換えることができます。

 

 

・さいごに

この構築はS4の1ヶ月をかけて試行錯誤したので自分にしてはいい構築ができました。今までで一番いい成績を残すことができて満足はしていますが、課題も多く見つかったので5月にある予選ではそれらを改善して臨みたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

【2019 INC Feb.】コケライオーガ

初めて構築記事を書きます。

今回は、2019International Challenge Februaryで使用した構築についてです。最高レートは1730でした。

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■構築経緯

スカーフカイオーガやゼルネアスなどが蔓延っているこの環境では、圧倒的な素早さで相手を制圧していく形の構築が多いと考えられます。

もちろんトリックルームを主軸にした構築の対策も必要となってきますが、まずは環境トップに君臨しているスカーフカイオーガやゼルネアスなど高い素早さで相手に圧力をかけていく構築の対策を最優先に考察を進めてしていくことにしました。

 

Zクリスタルが解禁されて、このポケモンは大幅に強化されました。専用のZワザであるアロライZは、相手を確定で麻痺させるという非常に強力な追加効果を持っており、特性のサーフテール(エレキフィールド下で素早さ2倍)によってスカーフカイオーガやジオコントロールをしたゼルネアスの上を取ってZワザを撃つことも容易な上、猫騙しや、光の壁などといった優秀な補助技も覚える器用な動きができるポケモンです。

また、このルールにおいてマイナーポケモンで、使われているところをほとんど見たことがなく、強力でありながら対策されにくいポケモンと言えます。

 

こだわりメガネ持ちカイオーガは非常に高い火力を誇りますが、スカーフ持ちとは違いカミツルギやカプ・コケコなどの天敵が多くいることに大きな懸念がありました。

アロライZやカプ・コケコのエレキネットでメガネカイオーガの妨げとなるポケモンの素早さを事前に落としておくことで、そのままメガネカイオーガで敵を一掃することができると考えました。

カイオーガと組み合わせるライチュウカントー地方の個体がほとんどで、特性の避雷針によってカイオーガを電気技から守るのが主な役割であると思われます。

それに対し、アローラライチュウはメガネカイオーガで相手を一掃できるように盤面を整えるという攻撃面での補佐の役割を担います。

 

地面弱点2体とカイオーガではグラードンをはじめとした地面タイプのポケモンに対しての安定した引き先がありません。

そこで、ランドロスを採用することにしました。多くの構築では威嚇枠としてガオガエンが採用されていますが、既に猫騙しができるアローラライチュウが入っていますし、グラードンに対して不利であるため、採用は検討しませんでした。

アローラライチュウグラードン構築に対しては選出しなければZ枠を選出しないことになってしまいますが、霊獣ランドロスにジメンZを持たせることでグラードン構築に対しては霊獣ランドロスカイオーガ構築に対してはアローラライチュウという様に使い分けることができます。

 

  • ゼルネアスの対策

ゼルネアスの対策としてツンデツンデがメジャーだと思われますが、ツンデツンデではゼルネアスと組んでいるカイオーガグラードンの両方に弱いところがネックとなります。

そこで、残り2枠でそれぞれオーガゼルネ、グラゼルネ対策のポケモンを採用しようと考えました。

オーガゼルネ対策としては、ナットレイを採用することにしました。ゼルネアスだけでなく、カイオーガにも強く出ることができます。

グラゼルネの対策としては、もう一つの伝説枠であるホウオウを採用することにしました。ホウオウは特防の種族値が154と非常に高く、タイプ相性も良いため、ジオコントロールをした状態のゼルネアスの攻撃に余裕を持って耐えることができます。相手のグラードンの天候を利用した聖なる炎で大ダメージを与えつつ、火傷を狙うこともできます。

 

ルナアーラは基本S操作技を持っているため、先発でよく出されます。ですから、ルナアーラ構築に対してはコケコライチュウを先発で出し、猫騙しで横のポケモンを止めながらコケコのエレキネットで素早さを下げておきます(トリルパに見えたら挑発)。初ターンはS操作をされることが多いですが、もしライチュウを倒されてもエレキネットでファントムガードが割れ、素早さが下がっているわけですから、カイオーガで倒すための準備が整っています(トリルパの場合はそもそも素早さに振っていないためコケコとオーガを先に動かせる)。

 

 

■個別解説

カイオーガ@こだわりメガネ

【しおふき/こんげんのはどう/ねっとう/かみなり】

(H100,B4,C28,D124,S252)ひかえめ

H:アギルダーのいのちがけ耐え

HB:ミュウツー(C206)のフィールドサイコブレイク確定耐え

HD:カプ・コケコ(C147)のフィールドかみなり確定耐え/カイオーガ(C222)のフィールドかみなり確定耐え/ゼルネアス(C198)の+2ムーンフォース確定耐え/ルンパッパ(C156)のいのちのたまくさむすび確定耐え

S:準速

C:余り

トリルパ以外に初手で選出することはほとんどなく、先発のポケモンが盤面を整えた後に出してゲームを終わらせるという流れで試合運びをすることが多いです。

 

ホウオウ@ぼうじんゴーグル

【せいなるほのお/ブレイブバード/おいかぜ/まもる】

(H116,A68,B52,D36,S236)いじっぱり

HB:グラードン(A222)のダブルダメージいわなだれ確定耐え

HD:ゼルネアス(C201)のムーンフォース2耐え/カイオーガ(C202)の雨ダブルダメージこんげんのはどう確定耐え/カプ・コケコ(C147)のエレキフィールドかみなり確定耐え

S:最速75族抜き

A:余り

初めは、チョッキイベルタルルナアーラを試しましたが、ゼルネアス構築が非常に苦しかったのでこのポケモンを採用しました。防塵ゴーグルを持たせるかピンチベリーを持たせるか迷いましたが、グラードン+フシギバナの構築や、ゼルネアスの横でサポートしてくるモロバレルを考慮して防塵ゴーグルを持たせました。

 

カプ・コケコ@きあいのタスキ

【かみなり/エレキネット/ちょうはつ/まもる】

(B4,C252,S252)おくびょう

ホウオウと先発で出すことが多く、基本的にはエレキネットで相手の素早さを下げてから裏のメガネカイオーガに繋げます。カプ・コケコの挑発は警戒されないことが多かったので相手のトリックルームや追い風、ゼルネアスのジオコントロールを防ぐ手段として重宝しました。

 


アローラライチュウ@アロライz

10まんボルト/サイコショック/ひかりのかべ/ねこだまし

(H156,B60,C36,D4,S252)おくびょう

HB:ガオガエン(A135)のフレアドライブ/はたきおとす確定耐え

S:最速

C:余り

環境に耐久に振ったガオガエンが非常に多いと考えため、このような調整をしました。グラードン構築には選出しませんが、カイオーガ構築に対しては有利に展開できます。耐久がないのを逆に利用して、壁を貼って退場→後ろのポケモンにつなげる選択も出来ます。相手がルナアーラ構築や、カイオーガ+ルンパッパの構築に対してはコケコライチュウを先発に出します。

 


ランドロス@ジメンz

【じしん/いわなだれ/とんぼがえり/まもる】

(H212,A236,S60)いじっぱり

A:B4振りゼルネアスをジメンzで乱数1発(62.5%)

HD:ゼルネアス(C183)の+2ダブルダメージマジカルシャイン高乱数耐え(93.8%)

S:−1最速カミツルギ抜き

主にライチュウを出しにくいグラードン構築に対して選出します。環境には素早さを伸ばした個体が多かったのですが、特に上を取りたいと思ったポケモンもいなかったので素早さに努力値をあまり割かず攻撃と耐久を伸ばしました。ゼルネアスがジオコントロールをしている間にジメンZで倒す、倒せなくても大ダメージを与えることができます。また威嚇が1回入っているぐらいの状態であれば、ガオガエンをジメンZで倒すこともできます。岩雪崩を使う場面が少なかったので他の技を覚えさせてもよかったかもしれません。


ナットレイ@ウイのみ

パワーウィップ/ジャイロボール/でんじは/まもる】

(H252,A228,D28)なまいき最遅

A:B4振りカイオーガパワーウィップで確定1発/B4振りゼルネアスをジャイロボールで確定1発

HD:カイオーガ(C222)の雨ダブルダメージしおふき2耐え

主にオーガゼルネ構築に選出します。最初は宿り木の種を覚えさせていましたが、トルネロス+カイオーガの構築が苦手だったので、相手の追い風を電磁波で相殺させる手段を取りました。ガオガエンさえ他のポケモンで倒してしまえば相手のパーティを壊滅させることもある強ポケでした。

 

■選出パターン

  • 対オーガゼルネ

先発:カプ・コケコ+ライチュウ

後発:カイオーガ+ナットレイ

 

 

  • 対オーガゼルネ(トルネ入り)

先発:カイオーガ+ライチュウ

後発:カプ・コケコ+ナットレイ

 

  • 対オーガルンパ

先発:カプ・コケコ+ライチュウ

後発:カイオーガ+ナットレイ

 

先発:カプ・コケコ+ライチュウ

後発:カイオーガ+ホウオウ

 

先発:カプ・コケコ+ホウオウ

後発:霊獣ランドロス+カイオーガ

 

先発:カイオーガ+ライチュウ

後発:霊獣ランドロス+ナットレイ

 

 

■さいごに

INCとテスト週間が被っていて忙しかったこともあり、最高レートは1730程度にとどまっていますが、構築自体の完成度は高かったと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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