ノギネン(@noginen_)と申します。
S9において初めて最終2桁の順位を取ることができたので使用した構築についての記事を書きたいと思います。最終2桁取ったぐらいで記事を書くなと思う方もいるかもしれませんが、目標の一つだったのでお許しを。
•構築経緯
日本一決定戦でだびでさん(@dabide_Ggst)が使用されていた構築の
の4体を真似させていただくことに。
前のシーズンにちゃんなーさん(@CHAN_naaa_CHAN)のレンタル構築を使用させていただいた時に似たような
の並びの非常に使いやすいと感じたからです。
てるチャレで使用した構築をフリー素材にします。ご自由に使ってください。 pic.twitter.com/X3EZmcwc3W
— ちゃんなー (@CHAN_naaa_CHAN) 2020年7月22日
+or
の並びですがよりトリルに向いているギガイアスを採用することにしました。ギガイアスはINC AprilやS4で使用した経験があり、その強さを実感しています。
残りの2体については上から殴れてダイジェットも使えるエースバーンと横に並べた時に負けん気で威嚇を牽制できるのではと考えてキリキザンを採用することにし、一旦並びが出来上がりました。
しばらく使用していましたが、キリキザン自体が威嚇枠()に強くないこともあり、目的であった威嚇の牽制はあまりできない上それ以外のポケモンに対しても刺さりが良くないことに気づきました。
この枠を悩んでいたところ、yukiyaさん(@PmYukiya)に連撃の型ウーラオスを勧められました。指+トリルでは防げない封印持ちのポケモンの対策になるとのことでした。トリル封印を持っているポケモンとしてメジャーなのはイエッサン♂ですが、襷持ちであったとしても水流連打によって倒すことができます。横に並んでいるのはエースバーンなど高圧的なポケモンが多いですがウーラオスに襷を持たせていれば集中されない限り倒されることはありませんし、仮にウーラオスが倒されたとしても横のサマヨールでトリルをすることができます。
このことについては基本選出にてより詳しく述べたいと思います。
使用感もよかったためキリキザンをウーラオスに変更してこの6体の並びが完成しました。
・個別解説
トゲキッス@ピントレンズ きょううん
【マジカルシャイン/エアスラッシュ/このゆびとまれ/まもる】
175(116)-*-117(12)-156(124)-136(4)-145(252)
この指とまれでサポートもでき、かつ自身も殴れる最強ポケモン。サマヨールと並べることが多いですが、この指とまれ+トリックルーム以外にも様々な選択肢がある点に大きな強みを感じました。指+トリルを考えてダイマキッスを舐めた選出をされた場合は初手からダイマックス+サマヨールの手助けで奇襲することもよくありました。
【すいりゅうれんだ/インファイト/ちょうはつ/みきり】
176(4)-182(252)-120-*-80-163(252)
まず選出画面でどちらの型か判別されないのが強い。基本的にはイエッサン♂が相手の構築に入っている時やバンギラス+ドリュウズの並びに対して選出することが多いです。水流連打でトリルをする上で厄介なイエッサン♂を処理できます。挑発の枠は最初は冷凍パンチでしたが、サマヨールの上からキノコの胞子をしてくるモロバレルや、トリルをされたくない場面で有効な挑発に変更しました。S9においてウーラオスの技構成トップ10に挑発は入っていないこともあって警戒されることなく相手を妨害できますし、冷凍パンチやアクアジェットがほしい場面も特になかったので個人的にはこの技構成が最適だと考えています。
【ふんか/ねっぷう/だいちのちから/ボディプレス】
177(252)-*-160-150(252)-91(4)-22
実際に試してみて使用感がいいと感じたので持ち物や技構成はそのままにしてあります。基本的にはトリルをした後に出して噴火や熱風で削っていくことが多いですが、場合によってはダイマックスをすることがあります。
【いわなだれ/ばかぢから/じだんだ/まもる】
192(252)-205(252)-150-*-101(4)-28
この構築のエースアタッカー。弱点保険を発動させるにあたってサマヨールとの同速を避けるために実数値が最遅サマヨール+1になるようにS個体値を調整してあります。この構築ではダイアースの元になる地団駄を採用しています。ラプラスやアシレーヌなど特殊技で殴ってくる水ポケモンの火力を抑えることができますが、鋼技を採用した場合はダイスチルでグラススライダーの火力を抑えることができるのでその辺りは好みだと思います。
147(252)-90-183(132)-*-166(124)-27
トリル展開役のポケモン。ナイトヘッドとトリックルーム、ギガイアスの弱点保険を発動させるための地ならしは確定で、残りの1枠は手助けを選択しました。初めはサイドチェンジにしていましたが、サイチェンを読んでくるかどうかで悩むのが嫌だったので汎用性のより高い手助けに変更しました。手助けに変更したことによって初手にトゲキッスと並べた時に取れる選択肢が増えました。
エースバーン@いのちのたま
155-168(252)-95-*-96(4)-188(252)
白いハーブを持たせることも考えましたが、基本的に後発で選出することが多いため命の珠を持たせることにしました。技はトゲキッスを意識してアイアンヘッド、ポリゴン2やガオガエンへの打点として飛び膝蹴り、ダイジェットのソースになる飛び跳ねる、ドラパルトへの打点、そして非ダイマックス時に先制技として使える不意打ちとなっています。ダイマックスせずに戦う場面も多くあり火炎ボールの採用も検討しましたが、この技構成に落ち着きました。
・基本選出
基本選出①
先発
後発
ギガイアスが通っていそうな時の選出です。基本的にはキッスが退場しそうなターン、またはこの指とまれをしながらトリルをしてトリルアタッカーであるギガイアス、コータスで殴っていきます。ギガイアスをダイマックスさせることが多いです。
基本選出②
先発
後発
トリルを確実にできなかったり返されてしまう恐れがある、またはトリルターンを凌がれてしまいそうな構築に対してはこの選出をします。この先発だと後発がだと断定されて頑張ってトリルを妨害してきますが、トリル妨害に集中している相手にはエースバーンで上から殴ります。トリルに成功した場合は守るなどでターンを調節しつつギガイアスで削りを入れていき、トリルが終わったらエースバーンで削った相手を倒していきます。どちらをダイマックスさせるかは状況に応じて変わります。
対晴れパ
先発
後発
リザコーで入ってきた場合は指+トリルで確実にトリルをして裏のギガイアスを通していきます。相手の先発がバナコーの場合はギガイアスで天候をコントロールしつつダイマキッスで殴っていくことが多いです。
対砂パ
先発
後発
連撃ウーラオスで圧力をかけつつトリルをして裏のギガイアス、コータスを通していきます。お見通しでバンギラスの持ち物が襷だと判明した場合は、挑発を持っていることがあるためバンギラスを優先的に処理します。
対ドラパルト+テラキオン
先発
後発
叩いてくることが滅多にないのでこの指とまれではなくマジカルシャインで削りを入れて裏のエースの通りをよくします。岩雪崩で怯んでトリルができなかったり、叩かれてテラキオンがダイマックスしてきた場合はエースバーンをダイマックスさせて対抗します。
対ドラパルト+セキタンザン
先発
後発
対バンドリと同様に連撃ウーラオスでセキタンザンに圧力をかけつつトリルをし、裏のギガイアスとコータスを通していきます。構築にナットレイやトリトドンが入っていればセキタンザン方向への水流連打を迂闊に選択しないようにします。
対エースバーン+イエッサン♂
先発
後発
最初のターンは水流連打をイエッサン方向に選択、サマヨールはトリルをします。エースバーンがダイマックスしてきた場合、相手の行動は複数のパターンがありますがこの行動をすることによって悪くてもウーラオスとイエッサンがお互いに倒れる盤面まで持ち込むことができます。
①ダイジェット+ワイドフォース
どちらに集中しているにせよサマヨールが攻撃を耐えるのでトリルをすることができる。イエッサンの持ち物が眼鏡だった場合、サマヨールに集中されていればトリルが出来ないがウーラオスでイエッサンを倒すことができる。この選択をされているかつイエッサンが眼鏡持ちのケースが一番しんどい。
②ダイアーク+ワイドフォース
サマヨールはダイアークを耐え、ウーラオスでイエッサンを上から処理してトリルをすることができる。イエッサンがスカーフだった場合、サマヨールは倒れるがウーラオスでイエッサンを倒すことができる。
③ダイジェット+封印
ダイジェットを襷で耐えながらウーラオスでイエッサンを処理してトリルをすることができる。
・さいごに
第1回てるチャレ準優勝、PJNO最終予選のLCQで最終レート1439を達成するなどの実績を持つイアルさん(@iaru_poke)には「お前が使ってる構築は欠陥構築だ」と散々罵られてきましたが、なんとか最終2桁順位で終わることができてよかったです。
構築の原案になっただびでさんとちゃんなーさん、アドバイスをくれたyukiyaさんありがとうございます。
そしてここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございました。